運転免許のための合宿に参加していた時の話です。
空き時間、暇だったのでサイクリングに勤しんでいました。
観光スポットらしい夫婦観音という看板に惹かれ、試しに行ってみることに。
夫婦観音の辺りは民家でしたが、人気は無く、かなり寂しい雰囲気でした。
小高い丘にある夫婦観音に辿り着くまでに小さな石像（？）が
沢山足元に置かれている小道を登っていかなければならず、
少し不気味な気がしてきました。
丘に登るとようやく観音像が見えてきましたが、
何だか射すくめられるような威圧感を抱き、たじろいでしまいました。
予想外にコエエ・・と思いつつも記念に写真を撮って帰ろうと、
夫婦観音にレンズを向けると、何故かカメラの電源が消えます。
また電源を入れてレンズを観音像に向けるとフッと画面が真っ暗に・・。
試しに観音像じゃないところを何枚か撮ってみて、
そのあとにまた観音像に向ける・・・電源が落ちる・・・。
この繰り返しでした。
誰かに見られているような感覚もあったんですが、
何故かわたしはここで「失礼なことしてごめんなさい、
でも結婚する約束をした人に見せたいから撮らせてください」と頭を下げて、
ケータイの方で撮影をしてみました。撮影成功！！！
どうしてここまでして撮影にこだわってしまったのかわかりませんが、
逃げるように丘を下り教習所に帰りました。
画像は今でもありますし、無事にその人と結婚できました。
怖かったけれど、悪いことは起きなかったので、謎です。
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