大阪心霊スポット体験談 NO.10


 

水間観音の廃旅館(2)






投稿者 D★G 様



僕が大学3年生の時に実際に体験した話です。

大阪の貝塚市にある水間観音に懲りずに再び行った時の話です…。

大学に入学して、今親友と呼べる友人に出会いました。

その友達をT君とさせていただきます。

T君とは連日連夜遊んでいました。

ボーリング、プレステ…などなど夜中の3時から集まって遊んだことも ありました。

いい加減遊ぶ回数が増え、今日はなにする?って感じになり、

ある日、心霊スポットに行くことになりました。

T君『どっかいいとこない?』

僕 『いいとこかぁ…。高校の時に最高に怖い思いした場所行く?』

T君『ええやん!そこ行こや!』

行くことになりました。

想像していただきたいのですが、その廃旅館は道路から少し(5分程度)

山道を上ったところに建っています。

なので近くに路駐して、歩いて行かないといけません。

道路から池を挟んで旅館は建っており、目視できる距離にあります。

歩いて旅館に向かったのですが、辿り着けません。

旅館までの道は簡単で、はっきり覚えていたのですが、何故か

辿り着けないのです。何度行っても…。

諦めることにして、道路から池越しに旅館を見ていました。

その日は遠くまで照らせる懐中電灯を持っていたので、

『なんで行けないんだろう…』と思いながら旅館を照らしていました。

すると旅館の手前に橋があり、橋の真ん中に「ほとり」のようなものがあり、

真ん中には丸い窓がありました。

『あれなんだろう…』と思って照らしていたら何故か全身に寒気がし、

言い表しようもない嫌な感じがしました。

その時は何故か分かりませんでした。

T君が『ちょっと懐中電灯貸して』って言ったので貸して少しすると、T君が

『うわっ』

と叫びました。

顔はひどくこわばっています。

僕 『どうしてん?』

T君『旅館の手前にある橋分かる?』

僕 『うん、分かるよ。』

T君『その橋の真ん中にほとりみたいなやつあるやん?』

僕 『うん、あるな。』

T君『その真ん中の丸い窓照らしてみて…』

僕 『俺もさっき見てたで。』

T君『いいから見て…』

なんやねんって言いながら照らしてみました…

すると

男の人がベタッと窓に張り付いてこちらを見ていました。

さっきは確かにいなかった。

しかも肌色っぽい黄色っぽい光なんです。

光に黒い影で目と口がありました。ドクロを想像していただければ分かりやすいと思います。

なのに何故か男と分かるのです。

そして首から下がスッと消えているんです。

手もベタッと張り付いており、それも同じような色で手首から下は 消えています。

僕も見た瞬間、『うわっ!』と声が出て、

二人で 『何かおる!』

と言って走って車に乗り込みました。

あの時の寒気と言い表しようのない嫌な感じは、

あの男の仕業だったかもしれないと思っています…。

7年経った今も、あの時の体験を忘れる事ができません。







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