神奈川心霊スポット体験談 NO.12



 城山湖






投稿者 ぱぴぴ 様



つい先日、友人達の誘いで城山湖という湖へ肝試しに行きました。

誘われた時、正直怖がりな私はあまり行きたくなかったのですが、

しばらく顔を合わせていない友人とも会えるということで参加する事にしました。やめとけばよかったです・・・

城山湖はUFO目撃などの噂もあり、車中での会話もあまり耳に入らないほど緊張していました。

現地に着き塀を乗り越え懐中電灯を持って染みるような闇へ私を含めた6人で奥へ入って行きました。

進めば進む程に嫌な予感がしてきました。気のせいかザリガニが腐った沼のような匂いが漂ってきたのです。

『これはいかんな・・・これ以上行くとヤバいぞ』と私が言いかけた時、『キャーーー!!』と

私の横にいたSさんが悲鳴をあげその場で泣き崩れました。『なになにっっ!!?』

『外道くん(私)が脅かしたんだろ?』『いや私ではないわいっ!』皆ちょっとパニック。

Sさんはただ震えるばかりで言葉もろくに喋れません。

『私は怖くてやってられんからSさん連れて車に戻るかのう。鍵ちょーだい!』

『外道、どさくさ紛れにラブンラブンのLABUになる気か?

(笑)まあSさん一人じゃ可哀想だからいいけど。俺らはせっかくだからもっと進んでみる。まだ何も見てないし』

『まだ心霊写真も撮ってないしねー。』

引き止めようとも思いましたが言っても聞かない連中なので分かれ、私はSさんをおぶって車へ向かいました。

そしてとぼとぼ歩いていると、草むらから物音がします。何か気配を感じます。

追われているような気がしたので早歩きになります。

『外道くん、あいつが来る・・・』とSさんが話しかけてきました。

あいつというのが何なのか解りませんがこのままだとどうかなっちゃうだろうと思い、

『Sさん歩けます?』と問うてSさんを降ろし、二人で車まで突っ走りました。車に着いてとりあえず一服。

落ち着いた所で『さっき何を見たんすか?』と聞くと『白っぽい小人がこっちを見て不気味に笑っていた』そうです。

想像もしたくありません。しばらく息苦しい沈黙が続きましたが、

遠くから『オ〜イ』と叫び手を振りながら4人が戻ってきました。

しかしそれを見たSさんは『違う!あいつらは違う!』とまた泣き崩れてしまいました。

何が違うんだ?と思いましたが近付くにつれどこか違和感がある事に気づきました。

どこが違うと言われても解らないのですが、絶対にあいつらは偽物だ!と直感しました。

4人の『偽物』は貼り付いたような笑顔のまま車中を覗きこみ『開けろよ〜』と言います。

Sさんは頭を抱え必死に悲鳴を噛み殺しています。

『連中は無事なのか?こいつらはなんなんだ?・・・何にせよこのままではいかん!』

意を決した私は火遊び用に持ってきた殺虫スプレーを手に持ち、

ドアの鍵を開けました。そしてヘラヘラ笑ったままのDちゃん(の偽物)がドアを開けた瞬間・・・

『死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね』

スプレーに火を付けた火炎放射でDちゃんの偽物に攻撃しました。口を開けて笑いながら偽物は後退ります。

偽Dを蹴っぱくると他の偽物がゆっくり寄ってきました。死にもの狂いだったのでひたすら私は攻撃を続けました

『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す』

と叫びながら火炎放射や打撃をお見舞いしますが偽物達は相変わらずヘラヘラ笑ってます。

『電話かけろっ!殺すぞ!』とSさんにDの携帯へ電話をかけるよう促しました。つながったのかSさんが『Dくん!?』

と言うのとほぼ同時に『オ〜イ!!』と叫びながら4人が走ってきました。今度は本物です。

偽物達は本物が来た途端縮んだような気がします。そして縮んだ偽物達を払いのけ全員車に乗りすぐ出発しました。

車内には私達の荒い息づかいだけが響きわたります。沈黙のままファミレスに入りました

私はDちゃん達の偽物が出た事を説明しました。するとDちゃんはコーヒーをグイッと飲んで深く呼吸した後言いました。

『俺らは外道とSさんの偽物を見た』

皆この日の事は忘れる事にしました。しばらく夜道が怖くなります。

信じられないかもしれませんが本当に起こった出来事です。

偽物達や小人がなんだったのか、知りたくもありません。







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