北海道心霊スポット体験談 NO.7



 支笏湖(3)






投稿者 もののき 様



去年のこと

私は家族と、道南から支笏湖を経由して、札幌に帰る途中だった。

時間は夜の10時を回っていた。

支笏湖畔の道は街頭もなく、車のライトがなければ真っ暗闇の森だった。

夜遅くに湖畔を走る車はほとんどなく、

霊感のない私も、さすがに気味が悪かった。

突然、助手席の妻が頭痛と吐き気を訴えた。

ほどなくしてナビが、何故か別ルートを検索し、国道より湖側の小道に入るよう指示した。

最短ルートなのか?

私は疑問に思いながらも、帰路を急ぎたくて妻の反対をよそに、小道に車を入れた

そこは湖畔へと続く、細い下り坂の砂利道で、車一台がやっと通れる幅だった。

この先キャンプ場

という看板を通りすぎたらしい。

妻が言ったが、私には暗闇で見えなかった

鬱蒼と茂る木々の枝が、走る車の両脇に当たった。

妻が脅えて来た道を戻るよう頼んだ。

確かにここで車が立ち往生するのも怖いな。

そう思った時、

この先 通行止め、

看板の文字が、暗闇に一瞬浮かび上がって見えた

ナビは尚、キャンプ場への道を案内し続けていた

私は胸騒ぎを覚え、バックで車を国道まで戻し、帰路を急いだ。

ようやく湖畔から離れた時、 頭痛の収まった妻が言った。

実は、湖側の暗闇から物凄い視線を感じていたと。

トンネル付近に なにかいたと。

今、これを書いていて

物凄いラップ音がするので、もうやめます。







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