福岡心霊スポット体験談 NO.9 |
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犬鳴峠(6) |
投稿者 ケンボー 様 |
男子寮、僕と後輩RとSは退屈していた。 S「ケンボーさん、俺、犬鳴峠行った事無いんスけど、そんなにヤバイんですかね?」 僕「うーん、怖いっちゃ怖いけど観光地みたいになっとーけんね。みんな肝試しに来とるけんさ。」 R「一度は行ってみたいですね。」 そんな時、北九州に住むNさんから電話があった。 Nさん「おー、お前ら何しよん?」 僕「…暇しちょった。」 「あ、Nさん犬鳴連れてってくれん?SとRが行ってみたいっち言よるけん。」 Nさん「はぁー?ホント暇なんやね。別にいいけど…」 …自分だって暇だった癖に そして僕ら4人で犬鳴峠に向かった。 Nさん「旧道は閉鎖されとるかもしれん。開いとけばいいけどの。」 そう、犬鳴トンネルには新道と旧道があり数々の噂がでるのは峠にある旧道の事だ。 旧道までの道は曲がりくねっており、ガードレールには落書きがされ荒れている。 「この先、大日本憲法通じず」の看板がある犬鳴村も旧道から逸れた所にあるらしい。 Nさん「お、開いてる。良かったね、お前ら。」 車はぐんぐん山道を進んでゆく。 が、途中で木々が不自然な形で左右から道路を伏せる形で倒れている。 これ以上進めない。 Nさん「…お前らさ、ここで殺人事件あったの知っとお?」 「生きたままドラム缶で焼かれて殺されとるんよ。」 「その場所行ってみるか?」 せっかく福岡から北九州に来た僕らは旧道に行けなかったこともあり、行くことにした。 車は夜の木々に挟まれた細い道を進む。 助手席に乗っていた僕は 窓ごしにドラム缶と人の影を見た。 僕「あー、ここだなぁ。やっぱりここにも人が集まってる。」 車の速度が緩まったので 「やっぱここなんだ…」 と思った瞬間 対向車の光に照らされた。 と同時に車の速度が上がった。 「え?」と思ってみんなを見ると青白い顔をしている。 僕「え?さっきの場所やないと?」 Nさん「……そうやけど、お前なんでわかったん?」 僕「だってドラム缶と人見えたし…」 Nさん「はあ?ドラム缶とかもう撤去されとるに決まっとーやないか。無いぞ、ドラム缶。」 僕「え゛?」 「……」 「それより何で車止めんかったと?」 Nさん「光ったんちゃ…」 「車のライトが…」 「ありえんくらいの光で」 そう、車を止めようとした瞬間、車内についてあるライトがピカーッっと光ったそうだ。 ぼんやり柔らかい光しか照らさない車内ライトが。 僕が対向車のライトだと思ってたのは車内ライトだった。 あれは何かの警告だったのだろうか? 現在、旧道への道は完全に閉鎖されている。 |
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